人工衛星の打ち上げ観測を実現するためのプロジェクトは、プロジェクト全体の企画に始まり、衛星本体の開発とともに、搭載センサーや観測機器の設計・開発が実行され、軌道投入後には衛星と地上間で情報をやりとりするための地上局の運用、データセンターによる観測データの蓄積・管理、専門家による解析まで、様々な分野の技術、ノウハウの統合が必要な大規模なものとなります。

　衛星データを事業に利用したい企業、研究のために人工衛星を打ち上げて観測をしたい研究者、宇宙産業に強いがサービス展開には弱い企業、宇宙産業には疎いが顧客サービス事業に強いソフトウェア企業など様々な組織が存在します。

　そこに、人・モノ・技術を持ち寄って成立させる「持ち寄りパーティー型」の産学連携を提案した結果、このビジョンに共感する多くの仲間が集まりました。

　本プロジェクトは、本気で日本・地球の未来を想うメンバーで組織している。研究者は企業にも資する研究を実施し、企業は大学に利益の一部を還元する。各メンバーは自律的に行動しながらも有機的につながった連携をして、プロジェクトメンバーは全体として付加価値を創出することで、この星に貢献することを目標としています。利他精神を胸に進むプロジェクトは、これまでに類を見ない組織の形です。